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かぐや姫の結婚
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| 分類: | 本
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| 発送可能時期: | アクセスしてご確認下さい
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| 参考価格: | ¥ 1,470 (消費税込)
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エンターテイメントとしての『小右記』 藤原実資の日記『小右記』から、愛娘である千古にスポットライトを当てて書かれているものである。
現代の我々とさして変わらない、平安貴族の生々しい人間性を『小右記』から抉り出した筆者の目の付け所と、読者を惹きつける筆力は秀逸に値すると思う。生憎にも『小右記』自体、古文として読まれるより、実資と藤原道長一族との政治闘争を中心とした歴史文献として読まれることが多い。このため、『小右記』自体を読んだことがあったり、千古の存在を多少なりと知っているような方にとっても、本書に新鮮な驚きを感じるはずだ。
尚、本書は、エンターテイメントとして気楽に読むのが正しい。
平安時代の文学や歴史にこれまで興味がなかった人にとっても、是非手にとっていただきたい。きっと1千年前の平安時代が身近に感じられるはずだ。
ただ、直接の引用文は少なく、筆者が推測で補っている箇所も多くあるので『小右記』に関する研究書や論文のような気持ちで手に取ると肩透かしにあうので要注意。
千年前の父親の日記 幸せを探した女性の物語ではなく、愛娘の幸せを求めてやまない父親の記録である。
『源氏物語』は言うに及ばず、『更級日記』『大鏡』『栄花物語』といった文学の同時代に、半世紀以上にわたって書かれた藤原実資の日記『小右記』を読み解く本である。
平安時代の文学を好む人にとっては、この『かぐや姫の結婚』は姫君たちの実際の生活をより具体的に理解するための助けになるに違いない。また、姫君たちを取り巻く社会の仕組みや姫君たちの誇り高いメンタリティを知ることは、文学を読むときの理解を深めてくれる。
実資の親馬鹿ぶりと馬鹿親ぶりはもちろん、登場する貴族たちは実に人間臭い。
著者の目線はどの人にも公平で、日記に語られていない部分や欠けている部分も、緻密に推理を重ねながら歴史の中に名を残す人々の人間らしさを織り上げていく。
物語を読むような面白さであるが、これが物語であったなら、もっともっと幸せな結末が描かれたのかもしれない。実在の人々の人生であるからこその成行きが、儚く切ない気分になった。
平安時代の「かぐや姫」 「かぐや姫」といっても、本書の主人公は、あの『竹取物語』の「かぐや姫」ではない。『小右記』の記主として有名な右大臣・藤原実資の一人娘のことである。あの藤原道長も一目をおいた権勢家の家に生まれた「かぐや姫」は、『竹取物語』の「かぐや姫」よろしく、順風万帆の人生を約束されていそうで、約束されていないような…。『竹取物語』の「かぐや姫」と実資の娘の「かぐや姫」の人生は、どこかで似ていて、どこかで似ていないような、本書は、そんなことを考えさせられてしまう一書である。有力貴族の一人娘の人生を追うことで、平安社会の一側面もまた、見えてくる。
期待よりは…でも、興味深い内容 『小右記』で有名な藤原実資の娘の成長及び結婚について詳細に検討している。
確かに、平安時代の女性の成長が分かるのは非常に珍しいことであるが、
やはり、資料が少なく、肝心の場面について記述されているだろう年代の『小右記』が欠落しているのは非常に残念である。
しかし、それを補う著者の考察が面白い。
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